花には色々な花言葉がありますが、生花の場合は1週間程度で枯れてしまうことが多いです。そういった問題を克服したのがプリザーブドフラワーです。
また、呼び間違えることが多いプリザーブドフラワーとブリザードフラワーの違いはあるのでしょうか。そこで今回は、プリザーブドフラワーとブリザードフラワーの違いは何か、造花とドライフラワーとの違いも調査します。
プリザーブドフラワーとブリザードフラワーの違い
生花のような綺麗な見た目をしているのに、水やりといった手入れが要らず、長期間保つプリザーブドフラワーですが、ブリサードフラワーと違いはあるのでしょうか。
正しい呼び方はプリザーブドフラワーです。そのため、プリザーブドフラワーとブリザードフラワーの違いはなく、単なる呼び間違いでした。では、なぜプリザーブドフラワーをブリザードフラワーと間違えてしまったのでしょうか。
英語だったため?
プリザーブドフラワーは「Preserved Flower」といい、直訳では「保存した花」という意味になります。
英語を習っている人であれば、「Preserve」という英単語を知っていると思いますが、そうではない人もいますよね。なので、プリザーブドフラワーがブリザードフラワーと間違って浸透してしまったのは、聞き馴染みのない英単語が使われていたのが関係しているのではないでしょうか。
アイスフラワーがあるから?
実は、ベルギーで生まれた瞬間フリーズドライされたアイスフラワーというものがあります。アイスフラワーは着色料や薬品などを使わずに、生花を凍らせて加工したもので、生花に近い状態の色合いなどが楽しめることが特徴です。
この瞬間フリーズドライされてできたアイスフラワーがあることで、ブリザードフラワーという名称が間違って定着してしまったのかもしれません。「Blizzard」には猛吹雪の意味があり、氷を意味する「Ice」と連想されやすいので間違ってしまったのではないでしょうか。
プリザーブドフラワーと造花とドライフラワーの違い?
正式名称がプリザーブドフラワーということは分かりましたが、花には造花やドライフラワーといったものがあります。プリザーブドフラワーも造花も、ドライフラワーも生花とは違って、枯れないという特徴がありますが、どのような違いがあるのでしょうか、
それでは、プリザーブドフラワーと造花、ドライフラワーの違いを詳しくみていきましょう。
製法
プリザーブドフラワー、造花、ドライフラワーでは作り方が違います。まず、プリザーブドフラワーは生花から水分と色素を抜き、グリセリンなどの特殊な液体に浸して着色していきます。そして、造花はそもそも本物の花を使用しておらず、生花に似せたものを使用して作るので全く異なるものです。
一方で、ドライフラワーもプリザーブドフラワーと同じで水分を抜きますが、日陰で風通しの良いところに吊しておくだけで作ることができます。このように、プリザーブドフラワーと造花、ドライフラワーでは、製法が大きく異なるのが違いです。
見た目
3つを比較したとき、最も見た目が違うのはドライフラワーです。ドライフラワーは水分を完全に抜いてしまい、カラカラの状態となっているので生花とは違った感じがあります。
一方で、プリザーブドフラワーと造花は生花に近い見た目をしており、質の高いものであれば、至近距離でなければ、見分けることが難しいです。そのため、生花に近いものを飾りたいのであれば、ドライフラワーよりもプリザーブドフラワーや造花が良いかもしれません。特に、プリザーブドフラワーは生花では表現できない色合いなどを出すことができます。
感触
プリザーブドフラワー、造花、ドライフラワーは生花のような見た目をしていますが、それぞれの感触はどうなっているのでしょうか。
まず、プリザーブドフラワーは生花を特殊な液に浸して作っているので、柔らかい感触があります。一方で、造花はポリエステルやポリエチレンなどといった合成繊維でできているので、生花とは全く違う感触をしています。また、ドライフラワーは名前からも分かるとおり、完全に水分を抜いて乾燥している状態なのでカサカサした食感が特徴です。
匂い
生花は特有の花の香りがするので、苦手という人も少なくありません。しかし、プリザーブドフラワー、造花、ドライフラワーは花特有の匂いがしないのが特徴です。
プリザーブドフラワーは基本匂いがしませんが、作る過程で香りを染みこませたコットンなどを入れておくことでさせることができます。合成繊維である造花に関しては特に匂いはしません。そして、ドライフラワーは乾いた草のような匂いがすることがあります。
期間
プリザーブドフラワー、造花、ドライフラワーは、生花よりも長期間持つことが魅力となっていますが、期間はどのくらいなのでしょうか。プリザーブドフラワーは湿気が少なく、日陰に置いておくことで数年から最大で10年以上は美しい状態を保つことができます。
造花はそもそも合成繊維などでできているので枯れるということがありますが、経年劣化でダメになってしまうことがあり、数年から10年くらいが目安です。そして、最も期間が短いのがドライフラワーで、高温多湿と直射日光を避けても数ヶ月から半年だとされています。
手入れ
生花ではないとはいえ、プリザーブドフラワー、造花、ドライフラワーにも手入れは必要となります。プリザーブドフラワーはホコリを取り除いたり、湿気がないように環境を整えたりする必要があり、液だれなどがした際には掃除しなければなりません。
造花に関しては特別な手入れは必要ありませんが、長期間置いておくと、ホコリが溜まってしまうので、掃除は必要です。そして、ドライフラワーは防虫対策をする必要があり、劣化して落ちてしまう部分が出てくることがあるので、定期的に掃除をする必要があります。
価格
プリザーブドフラワー、造花、ドライフラワーでは価格が大きく異なります。最も値段が高いのがプリザーブドフラワーで、平均で8,000円以上、高いものは1万円以上することがあります。
造花は生花を使っていないので比較的値段が安く、単品であれば数百円で買うことができ、ブーケになっても数千円から1万円前後で購入が可能です。そして、ドライフラワーもプリザーブドフラワーに比べて価格が安く、3,000円から1万円前後となっています。
まとめ
今回はプリザーブドフラワーとブリザードフラワーはどっちなのか、造花とドライフラワーとの違いを調査しました。
プリザーブドフラワーは名前が間違えられやすく、造花やドライフラワーと比較されることも多いです。しかし、プリザーブドフラワーはアロマオイルを利用することで香りも楽しめ、見た目も綺麗なので生花よりも喜ばれることも多いのではないでしょうか。