春になると甘い香りと可憐な姿で魅了するライラックですが、実はこの花、色によって花言葉が大きく変わり、中にはちょっと怖い意味を持つものもあるんです。なぜそんなイメージがついたのか、そして色ごとにはどんな花言葉があるのか気になるところ。ここでは、ライラックの花言葉が怖いとされる理由から、色別の意味まで楽しく解説していきます。
目次
ライラックの花言葉には怖い意味がある?
ライラックの日本の花言葉には直接怖い意味はほとんどありませんが、ヨーロッパの一部地域では濃い紫のライラックが「婚約破棄」や「別れ」の象徴とされた歴史的背景があります。そのため一部の人が、ライラックは”ダークなイメージを持つ花”と感じることがあります。
けれど明るい花言葉や幸せを象徴する”ハッピーライラック”伝説など、実際の花言葉には前向きな意味が溢れているのです。色ごとに驚くほど異なるストーリーが隠れているのが、ライラックの魅力のひとつですね。
白「無邪気」:純白の純粋さ
白いライラックの花言葉は「無邪気」や「青春の喜び」、その純白の花びらが持つピュアな印象から「まっさらな心」「汚れなき純粋さ」を象徴しています。フランスでは白いライラックが青春のシンボルとされ、ヨーロッパでも「若者の純潔」という花言葉が親しまれています。
小さな白い花が集まって咲く様は、子どもたちが元気いっぱいに遊ぶ姿や希望に胸膨らむ新生活のスタートを思わせ、卒業や入学など新たな門出のお祝いにもぴったり。このように、白いライラックの花言葉には明るい未来や素直な心といった希望が込められています。
紫「初恋の感情」:切ない青春
紫のライラックが持つ花言葉は「初恋」や「恋の芽生え」、その淡い紫色には青春時代の甘く切ない気持ちがぎゅっと詰まっています。ライラックの葉がハート型に見えることがロマンチックな花言葉の由来で、五枚花弁のラッキーライラックを見つけると恋が叶うという伝説も。
紫のライラックは青春の甘酸っぱさや心の揺れ動き、まさにMrs. GREEN APPLE 大森元貴さんの楽曲が描く青春そのもの。恋の始まりとともに訪れるドキドキと切なさ、その両方が色濃く映し出されているのです。
ピンク「愛の芽生え」:喜びに満ちる
ピンクのライラックの花言葉は「愛の芽生え」や「思い出」、その華やかなピンク色は仲間たちが集まって楽しく思い出話に花を咲かせる様子に例えられています。小さな花が集まっている姿が友情や市場の温かさを象徴し、ピンク色は贈り物にも人気です。
また、エスタースターレやティンカーベルといったピンクの品種もあり、その可憐さと明るさが喜びに満ちたメッセージを届けてくれます。友情や恋愛の始まりを表現するのにぴったりの花色で、プレゼントや記念日の花束に加えると、特別な思い出をより鮮やかに彩ってくれるはずです。
青や濃い紫:ややダークな解釈が怖い理由
青や濃い紫のライラックは、「友情」「思い出」「謙虚」といった基本の花言葉に加え、ややダークな解釈がされることもあります。特に濃い紫は「疑念」や「悲しみ」と結び付けられ、これはヨーロッパの伝承において紫の濃淡が感情の揺れや失恋の象徴とされたためです。
青のライラックは爽やかで希少な色合いで、花言葉は全体の「友情」「謙虚」「思い出」と共通してポジティブ。つまり青はポジティブに受け取られることが多い一方、濃い紫の色合いによって感情の複雑さや深みを感じる人もいるため「怖い」と言われることがあるのです。
花言葉の由来:ヨーロッパの伝承と恋の物語
ライラックはヨーロッパで昔から愛され、特にフランスでは葉がハートの形に似ていることから青春や友情の象徴とされてきました。房状に集まった花が、友人や恋人たちが思い出を語り合う姿に見えることから、「友情」や「思い出」といった花言葉が生まれたのです。
また、春の訪れとともに咲くライラックは「恋の芽生え」や「初恋」の象徴でもあり、予期せぬ恋が始まる様子を表しているともされています。こうした文化的な背景が、ライラックにロマンチックで豊かな意味を与えているのですね。
ライラックは香り高く春を彩る花
ライラックは春の訪れを告げる甘く優しい香りが特徴的で、その香りはバラやジャスミン、スズランと並ぶ「四大フローラル」の一つとして香水やアロマにも使われています。4月から6月にかけて房状に咲く花々から放たれる香りは、心の疲れを癒してくれるでしょう。
ただし切り花は香りが弱まりやすいので、香りを楽しみたいなら鉢植えや庭植えで育てるのがおすすめ。春の日差しとともに華やかな存在感を放ち、五感で春の訪れを感じさせてくれるライラックは、季節を彩る特別な花として多くの人に愛されています。
ライラックをプレゼントするには?
ライラックをプレゼントするときは、その香りや色に込められた意味をぜひ知っておきましょう。特に淡い紫色のライラックには優しい気持ちを伝える意味があり、白は純粋さや尊敬を表現。濃い紫は「別れ」や「婚約破棄」の意味を持つこともあるため、贈る相手や場面に合わせて選ぶのがマナーです。
贈り方は切り花はもちろん鉢植えも喜ばれる選択肢で、香りの良さを楽しみながら長く愛でられるので季節のギフトとしてもおすすめです。初めての方でも気軽に贈れる、気持ちを伝える素敵な花としてライラックを選んでみてはいかかでしょうか。
ライラックは店頭で売ってる?
ライラックは、主に春から初夏にかけて市場やお花屋さんで見かけることが多い花です。国内産は4月から6月頃が旬で、この時期はフレッシュな切り花や鉢植えが店頭に並びます。輸入品のライラックは1月から4月にかけて出回り、早めに春の香りを楽しむことが可能。
価格は1本あたり500円から1000円程度で、華やかでボリュームのある姿が特徴です。ただし切り花は水揚げが難しく、花持ちが短くなるので購入後のケアが重要になります。地域によってあまり出回らない場合もあり、店頭で確認か通販も選択肢に入れると良いでしょう。
まとめ
ライラックは、春の訪れを感じさせる香り高い花として多くの人に愛されている花です。国によってライラックの花言葉は怖い意味を持つ場合もありますが、友情や初恋、思い出といった明るくポジティブなイメージが強く、贈り物にもぴったり。贈り相手やシーンに合わせて最適な色を選び、大切な気持ちを伝える花としてギフトやインテリアに取り入れてみてくださいね。