花にはそれぞれに意味が込められていて、様々な花言葉があります。9月頃から咲き誇る彼岸花ですが、花言葉が怖いと言われているようですね。
また、大人気アニメ『鬼滅の刃』では青い彼岸花が登場していましたが、なぜ見つからないのでしょうか。そこで今回は彼岸花の花言葉は怖いのか、リコリスとの違いや青い彼岸花が見つからない理由を調査します。
彼岸花の花言葉は怖い?色別に紹介!
秋頃に咲き、特徴的な見た目をしている彼岸花ですが、どういった意味があるのでしょうか。
彼岸花には赤、白、黄色、オレンジといった色があり、それぞれ違った意味があります。もしかしたら、4種類ある彼岸花に怖い意味の花言葉が込められているのかもしれません。それでは、色別に彼岸花の花言葉を詳しくみていきましょう。
赤
赤色の彼岸花には、「諦め」「悲しい思い出」「また会う日を楽しみにしている」「情熱」「独立」といった花言葉があります。赤い色なので、「情熱」はイメージしやすいですが、「悲しい思い出」など少し暗めな思いが込められているようですね。赤色の彼岸花にこういった花言葉があるのは、亡くなった人を偲んだりする思いが由来になっているとされています。
白
白色の彼岸花には、「また会う日を楽しみにしている」「想うのはあなたひとり」といった純粋で真っ直ぐな思いの花言葉があります。「また会う日を楽しみにしている」という花言葉は、花が咲き終わり、枯れて葉が出てくる様子が再会することを連想されるのではないかと考えられているようです。
黄色
黄色の彼岸花には、「元気な心」「陽気」「悲しい思い出」「深い思いやり」「追想」などの花言葉があります。「元気な心」や「陽気」といったポジティブな意味は黄色という明るい色から連想されていると言われています。また、「深い思いやり」や「追想」といった花言葉は彼岸花共通の意味で、故人を偲ぶ人達の心情が表れているそうです。
オレンジ色
オレンジ色の彼岸花には、「妖艶」という花言葉があり、他の色とは違った印象が持たれています。オレンジ色の彼岸花に「妖艶」という花言葉があるのは、幻想的な色合いと見た目をしていることが由来になっているそうです。
彼岸花の花言葉が怖いと言われる理由は?
彼岸花の花言葉を紹介しましたが、特別怖いと感じられる意味はありませんでした。では、なぜ彼岸花の花言葉は怖いと言われているのでしょうか。
イメージ
彼岸花の花言葉には怖い意味はありませんが、そのような印象があるのはイメージが関係しているからではないでしょうか。
彼岸花は墓地などに咲いていると言われており、「追想」や「悲しい思い出」など少し暗めなイメージがあります。また、彼岸花は咲く時期や場所などから死を連想させるため、お供え物として避けられていることが多いです。そういったマイナスなイメージがあることなどが、彼岸花の花言葉が怖いということに繋がっているのではないでしょうか。
毒性
綺麗な見た目をしている彼岸花ですが、実は毒性があります。毒があるのは彼岸花の根っこの方で、手で触れてしまっても問題ありません。
しかし、彼岸花の毒を大量に摂取してしまった場合、吐き気や痙攣、下痢、頭痛といった症状を引き起こすことがあります。なので、小さいお子さんやペットが間違って口にしないように注意しましょう。こういった毒性があることが、彼岸花の怖いというイメージに繋がっているのかもしれないですね。
彼岸花とリコリスの違いは?
秋頃には彼岸花やリコリスといった花が咲きます。彼岸花とリコリスは開花時期や見た目が似ていますが、どういった違いがあるのでしょうか。どちらも似ていたりするので、素人目には違いが分からないですよね。それでは、彼岸花とリコリスの違いはあるのかを詳しくみていきましょう。
基本的には同じ
リコリスはヒガンバナ科ヒガンバナ属の植物の総称のことを指しています。一方で、彼岸花は学術的にリコリス・ラジアータと呼ばれており、秋に赤い花を咲かせるのが特徴です。そのため、彼岸花はリコリスの一種ということになります。またリコリスも彼岸花も球根植物で、根に毒性を持つというのが共通点です。
色が違う
彼岸花の代表的な色は赤色ですが、リコリスは白やピンクなど様々な花を咲かせます。そのため、彼岸花とリコリスの違いは咲く色が違うことだとも言われているようですね。
また、彼岸花も白や黄色、オレンジの花を咲かせますが、学名ではリコリス・アルビフローラなどと呼ばれています。
青い彼岸花が見つからない理由は?
青い彼岸花は『鬼滅の刃』で、物語のラスボスである鬼舞辻無惨が探していたものです。鬼舞辻無惨は青い彼岸花を手に入れることで太陽に当たっても死なない完全な体を手に入れようとしていました。しかし、主人公の竈門炭治郎たちとの決戦で敗れています。また、鬼舞辻無惨との決戦で甘露寺蜜璃 死亡してしまいました。『鬼滅の刃』では青い彼岸花が見つかりませんでしたが、現実でも同様なようです。では、なぜ青い彼岸花は見つからないのでしょうか。
フィクションだから
現実でも青い彼岸花が見つからないのは、実在しないからです。彼岸花は赤、白、黄色、オレンジなどバリエーション豊かな花を咲かせますが、青色は実在しません。
青い彼岸花というのは、『鬼滅の刃』オリジナルの設定であるため現実には存在しないのです。彼岸花はカラーバリエーションが豊かなので、青色もあるのではないかと思ってしまった方も多いのではないでしょうか。
珍しい特徴の植物だから
彼岸花は三倍体という珍しい特徴を持った植物だとされています。通常、生物は染色体が2や4といった偶数なので、生殖細胞を作るときにセットとなり、種子が誕生します。
しかし、三倍体の場合は種子を作ることができず、人工的にも青い彼岸花を生み出すことは不可能です。また、自然界の花の色の中で青色は僅か17%しかなく、33%の白や28%の黄色と比較すると、かなり少ない数字になっています。そのため、自然の流れでも青い彼岸花が生まれる可能性は低いので、見つからないと言われています。
まとめ
今回は彼岸花の花言葉は怖いのか、リコリスとの違いや青い彼岸花が見つからない理由を調査しました。彼岸花の花言葉には少し暗い意味もありますが、ポジティブなものもあります。また、様々な色がある彼岸花ですが、青いのは実在せず、人工的にも作り出せていないようです。ただ、以前はなかった青いバラができたように、青い彼岸花もできるのではないでしょうか。