キングダムは、古代中国の春秋戦国時代を舞台に、中国史上初めて中華統一を果たした秦の始皇帝・嬴政と、それを支えた同国の武将・李信の活躍を描いた大人気歴史マンガです。
敵味方合わせて、とても魅力的な武将が沢山登場する本作品ですが、ここでは、敵国となる魏国の名将・呉鳳明(ごほうめい)の最後はどうやって死亡するのかについて考察していきます。
作中でも屈指の軍才を持つだけで無く、女性キャラと間違うような優男ということで非常に高い人気を持つ人物なだけに、魏国が滅亡するまで生き延びることができるのか、とても気になるところだと思います。
最後まで読んでいってくださいね。
呉鳳明(ごほうめい)の最後の死に方は?
早速ですが、呉鳳明の最後の死に方については、まだ、原作でも描かれておらず不明です。
しかし、常に戦場に身を置く者として、病死や事故死というのは考えにくいかと思っています。
そこで、有力とされる説として次の3つを考えてみました。
・味方に裏切られて死亡する説
・敵将に打ち取られて死亡する説
・魏国滅亡の際に自害する説
それぞれ、深掘りしていきます。
味方に裏切られ死亡する説
この説を挙げた理由は、コミック35~37巻にかけて繰り広げられた著雍の戦いの中で、呉鳳明がとった振る舞いにあり、この戦いで、呉鳳明は李信に撃たれる直前に、師匠であった霊凰(れいおう)を身代わりにすることで難を逃れるという、非情な策でその場を逃れます。
戦の終盤、味方が劣勢となり本陣より撤退していた呉鳳明は、途中で霊凰と合流し、秦国の総大将・騰の首級をあげることで、劣勢を覆そうと反転攻勢にでます。
李信が現れて呉鳳明を討とう切り掛かりますが、どちらが呉鳳明かわからず迷ってしまい、その様子を見てとった呉鳳明は、霊凰に向かって「鳳明様、お逃げを」と叫ぶことで、矛先を霊凰へと向けさせて、その隙に自分だけ逃げ帰ることに成功することができました。
そして、それを見た霊凰の部下・周鉱が「何のつもりだ」と怒り露わにするシーンが描かれており、不穏な空気を残した状態のまま、戦いの幕が降ります。
このことから、最後は元霊凰の部下だったものたちに裏切られ、死亡するのが有力なんだろうと思われます。
X(旧Twitter)でも、同じような考察をしている人がいました。
「個人的に呉鳳明はろくな死に方をしないんじゃないかと思っています。因果応報で最後は魏軍の中にいる秦の内通者に殺されちゃうとか。自分の師をああいうやり方で殺させちゃう人は人望は得られないだろうなあ、と思うのです。」という声がありました。
個人的に呉鳳明はろくな死に方をしないんじゃないかと思っています。因果応報で最後は魏軍の中にいる秦の内通者に殺されちゃうとか。
自分の師をああいうやり方で殺させちゃう人は人望は得られないだろうなあ、と思うのです。— くぴど (@cupid298) October 15, 2017
「鳳明様、みっともない死に方だけはご勘弁頂きたい…けどなんかキャラ的に嫌な予感する…高慢生意気二代目坊っちゃまというスペックから既にやばい臭するけど、師を囮にしたことで下衆さMAXはい、アウトーーー!な気がして仕方ない」という声がありました。
鳳明様、みっともない死に方だけはご勘弁頂きたい…けどなんかキャラ的に嫌な予感する…高慢生意気二代目坊っちゃまというスペックから既にやばい臭するけど、師を囮にしたことで下衆さMAXはい、アウトーーー!な気がして仕方ない
— エリカ (@lovevalentined1) August 27, 2015
敵将に打ち取られ死亡する説
本作品は、史実を元にしています。
このため、魏国は最終的には秦国に滅ぼされる運命にあり、魏国で第一将を任されるほど軍才を持った呉鳳明は、魏国最強の将として、最後まで秦国の前に立ち塞がることが予想されます。
史実上の魏国滅亡は紀元前225年。
王賁(おうほん)による国都大梁への水攻めにより、3ヶ月の籠城の末に魏王が降伏し、これを持って魏国滅亡となることから、水攻めによる絶体絶命の危機を脱するため、城から打って出たことで討ち死にすることが考えられます。
X(旧Twitter)でも、魏国最後の戦いまでは生き残り最終決戦に挑むだろうと考察する人がいました。
「親子共に魏火龍七師。現時点でキングダムで秦と趙の戦い(番吾の戦い)が描かれてます。魏は趙の滅亡から3年後に滅ぼされますが、滅亡時、都・大梁を水攻めにされますが、その時、呉鳳明がどう秦軍に抵抗するか気になります。」という声がありました。
「鳳明ちゃんがいつまで生きてるかは知らないけれど、賁様の水攻めに出くわしたのなら何を思うのだろうか。」という声がありました。
鳳明ちゃんがいつまで生きてるかは知らないけれど、賁様の水攻めに出くわしたのなら何を思うのだろうか。
— しおこ (@siokjmr) October 13, 2016
魏国滅亡の際に自害する説
先の説での別パターンとなりますが、魏王が降伏し魏国が滅亡したタイミングで、自身の矜持を守るために自害するという説が考えられます。
仮にも一軍の将まで上り詰めた傑物です。敵国への投稿を良しとしない、こういった展開も十分にありえるのではないでしょうか。
魏国の呉鳳明(ごほうめい)は史実でも存在していた?
呉鳳明の最後の死に方について考察してきましたが、史実の上ではどうだったかというのも気になりますよね。
しかし、呉鳳明は史実には存在しない架空の人物なので、その点は分かりません。
むしろ、オリジナルキャラクターということで、より衝撃的な最後を迎える可能性も出てきました。
例えば、魏国滅亡の際に乾坤一擲の突撃を試みようとしたところで、霊凰の元部下に後ろから討たれるといった具合に、現実では起こり得ないようなドラマ仕立てな最後を迎えるかもしれませんね。
ちなみに、前出の師匠・霊凰(れいおう)も架空のキャラクターですが、父親である呉慶(ごけい)は史実に登場している実在の人物となります。
前漢末の学者劉向(りゅうきょう)が編集した戦国策という書物の中の1シーンだけではありますが、秦国との講和を考える魏王に対して、侮りを受けぬよう強気でことに当たるよう進言しており、知力に優れた武将であることを匂わせる内容となっています。
作中の呉慶(ごけい)が知略に優れた武将なのは、このあたりからイメージを取っているのでしょう。
呉鳳明の活躍について
無骨で強面な人物の多い本作品の中で、呉鳳明の風貌はとても端正な描かれ方をしています。
性格は自信家であり冷徹で、前出の通り、自身を生かすために己の師匠を見殺しにすることも厭わない冷たい面を持ち合わせています。
武将としての能力は腕力よりも知略に秀でており、優れた戦略、戦術を用いて戦うことを得意としているだけでなく、武具や兵器の開発にも長けていて、作中にもそれらの新兵器が大活躍するシーンが登場しています。
例として、呉鳳明の活躍した以下、2つの戦いについて解説していきます。
・函谷関の戦い
・什虎攻め
函谷関の戦い
函谷関の戦いは、コミック26巻より始まります。
強国である秦国に対抗するため、趙国の武将・李牧(りぼくと楚の宰相・春申君(しゅんしんくん)が立てた合従(がっしょう)の策により結成された、秦国以外の六国に構成された合従軍との戦いの中のハイライトとして描かれています。
ここで、秦国にある難攻不落の国門・函谷関を突破するため、呉鳳明は自身の開発した井闌車(せいらんしゃ)と床弩(しょうど)という2つの新兵器を用いて攻め立てるシーンがあります。
井闌車とは攻城兵器の一つで、車輪がついた移動式の櫓となっており、城壁に取り憑いて板を渡して、兵士たちを城内へと突入させるための兵器で、呉鳳明は、これに大きな梯子をつけることで更に攻城能力をアップさせる策をとっているのです。
もう一つの新兵器・床弩(しょうど)は、本来兵士に対して利用する兵器を巨大にし、矢の先にロープをつけて城壁に打ち込ませることで、ロープを足場に兵士たちを城内へ突入させるための攻城兵器に昇華させています。
これら新兵器を用いて函谷関を攻め立てましたが、いずれも秦国の武将・桓騎(かんき)により阻まれてしまい突破には至りませんでしたが、難攻不落である函谷関を突破する一歩手前まで追い込んだのは、評価に値することでしょう。
什虎攻め
什虎攻めは、コミック61巻に描かれたキングダムオリジナルの戦いです。
趙国防衛戦を突破できない秦国が魏国と一時的な同盟を結び、楚国の什虎城へと攻め入る戦いとなります。
魏軍を率いて参戦した呉鳳明は、函谷関で用いた井闌車を再度率いて什虎城を攻め立てます。
このとき再登場した井闌車は、函谷関での戦いで用いた時よりも進化しており、攻城戦は魏軍の圧倒的有利なまま進みます。
結果、不落の城と呼ばれた什虎城はその日のうちに陥落、ここでも、呉鳳明は非凡な軍才を見せつけることとなりました。
まとめ
魏国の名将・呉鳳明(ごほうめい)の最後について、考察してきました。
未だ連載の続く作品の中で、現在進行形で活躍している武将であり、且つ、史実には登場しないオリジナルなキャラクターでもあります。
どのような最後を迎えるのかは、正直なところはわかりません。
ただし、魏軍の中心的な武将であり、強敵として描かれていることから、病死や事故死といった寂しい退場の仕方では無く、秦国との戦いの中で討たれるのではないでしょうか。
今後の呉鳳明の活躍を楽しみに見ていきたいですね。
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